僕がSoを始めた理由と大切にしていること。

僕がSoを始めた理由と大切にしていること。

Soというブランドを始めたのは、2021年頃でした。

実はそれ以前にも、スタイリストとして活動する中で、一度自分のファッションブランドを立ち上げたことがあります。ただ、その頃はブランド運営のことなんてほとんど分かっていませんでした。

商品が売れたら、自分で梱包して、自分で発送して。服を作ること以外の作業も全部自分でやっていたので、これがなかなか大変で(笑)

結局、長く続けることができず、一度ブランドを休止することになりました。

そこから数年が経って、YouTubeを始めました。ありがたいことに、僕自身のことを知ってくださる方も少しずつ増えて、動画の中では本当にたくさんのブランドや洋服を紹介してきました。

その中で、だんだんこんなことを思うようになったんです。

「これ、すごく使えるのに意外と売ってないな」

「こういう服が定番としてずっとあったら便利なのにな」

もちろん世の中には素晴らしい洋服がたくさんあります。でも、大人の男性が普段の生活の中で迷わず使えて、ちゃんと今っぽくて、長く付き合える。

そんな服を安定して届けてくれるブランドは、意外と少ないように感じました。

だったら、自分で作ってみよう。そんなところから、改めて始めたのがSoです。

最初は、プリントTシャツ1枚から

とはいえ、最初から今のようにいろいろな服を作れたわけではありません。僕自身、服作りについてはまだまだ分からないことばかりでした。

だから最初は、プリントTシャツ1枚から。そこから少しずつトップスが増え、ボトムスが増え、アウターも作れるようになりました

今ではSoとして、ひとつのクローゼットを少しずつ形にできるようになってきたように思います。

意外かもしれませんが、Soは今でもかなり小さなブランドです。ブランド全体のディレクションや、何を作るのか、どんなデザインにするのか、どのくらいの商品数にするのか。

そういった部分は、基本的に僕自身が考えています。もちろん、服作りそのものを一人でやっているわけではありません。

生地や仕様について相談できる専門家がいて、僕の頭の中にあるイメージをパタンナーさんに形にしてもらい、縫製についても国内の工場と連携しながら作っています。

様々なドメスティックブランドの服作りに携わってきたプロの方々に支えてもらいながら、一緒にSoの服を作っています。

僕一人では絶対にできません。でも、「こんな服があったらいいな」という最初のきっかけだけは、いつも僕自身の実感から始まっています。

普通だけど、ちゃんと今の空気がある服

Soで作りたいのは、ものすごく奇抜な服ではありません。むしろ逆です。大人の男性が迷わず着られる、ベーシックな服。

ただし、昔からある定番をそのまま作るのではなく、シルエットやサイズ感には、ちゃんと今の空気を入れたいと思っています。

僕が大切にしているのは、「普通だけど、なんだか今っぽい」というバランスです。

5年後、10年後もまったく同じ形が正解だとは思っていません。時代によってパンツの太さも変わるし、トップスのサイズ感も変わります。

だから定番でありながら、その時代の空気に少しだけアップデートしていく。そのくらいが、大人にはちょうどいいと思っています。

なぜ、国内で服を作るのか

Soでは、できる限り日本製の生地を使い、国内の工場で縫製しています。ただ、これは「日本製だから絶対に素晴らしい」と言いたいわけではありません。

国内にも素晴らしい工場があれば、そうではない場合もありますし、海外にも素晴らしい服を作る工場はたくさんあります。

僕自身、国産という言葉だけで品質を語るつもりはありません。それでも国内で服を作るのには、いくつか理由があります。

ひとつは、コミュニケーションです。

「ここをもう少しこうしたい」
「実際に着てみたら、ここのバランスがちょっと違った」

そんな細かなニュアンスを伝えながら、修正していく。同じ言語で直接やり取りできることは、服作りにおいてやっぱり大きなメリットがあります。

そしてもうひとつ。日本国内で服を作れる工場は、少しずつ減っています。

僕たちのような小さなブランドができることなんて、本当に微々たるものです。それでも、せっかく服を作るのであれば、少しでも国内のものづくりにつながる選択をしたい。

そんな気持ちもあります。もちろん、すべてが完璧というわけではありません。

たくさんの商品を作れば、どうしても一定数の不良が出てしまうこともあります。これまでお客様にご迷惑をおかけしてしまったこともありました。

そこは真摯に受け止めながら、少しずつでも良くしていきたいと思っています。

新作よりも、定番を大切にしたい

一般的なファッションブランドでは、春夏、秋冬とシーズンごとにたくさんの新作が発表されます。

でもSoでは、今のところそういうやり方をするつもりはありません。僕が大切にしたいのは、新作を次々と出すことではなく、

「あの服、まだちゃんとあるんだ」と思ってもらえることです。

気に入ったパンツがあって、数年後にもう一度買いたいと思ったら買える。新しくSoを知ってくださった方が見ても、ブランドを代表する定番がちゃんと並んでいる。そんなブランドにしたいと思っています。

だから新しい商品を作るときも、「これは今シーズンだけ売れればいい」とはあまり考えていません。これから先もSoの定番になれるか。そこをかなり大切にしています。

セールも基本的には行いません。大量に作って、大量に余らせて、最後に値段を下げて売る。

そうではなく、必要な量を丁寧に作りながら、できるだけ長く同じ価格で届けていきたい。小さなブランドだからこそ、そんな作り方ができると思っています。

少ない服でも、自然に整うクローゼットを

僕はYouTubeをやっているので、Soを「インフルエンサーが作ったブランド」と捉えることもできるかもしれません。

もちろん、それを否定するつもりもありません。でも、Soで作りたいのは、話題になるための服でも、僕自身を強く打ち出すための服でもありません。

僕が長年スタイリストとしてたくさんの男性を見てきて、

「これがあったら便利だな」
「こういう服なら、大人が無理なく使えるな」

と思ったものを、一つずつ形にしていく。そして服作りの部分では、きちんとプロの力を借りる。そんなブランドです。

ものすごく派手ではないと思います。でも朝クローゼットを開けたときに、なんとなく手が伸びる。

着てみたら自然に整う。また次の日にも着たくなる。そんな服を少しずつ増やしていきたいと思っています。

Soだけですべてを揃えてほしいとも思っていません。ユニクロも着るし、好きなブランドの服も着る。その中にSoの服も自然に混ざっている。

それくらいが僕には心地いいんです。流行を追い続けるのではなく、かといって時代から取り残されるわけでもない。

自分に必要な服だけを少しずつ揃えていく。Soが、そんな大人のクローゼットを作るための選択肢のひとつになれたら嬉しいです。

そして皆さんと、できれば長いお付き合いができるブランドでありたいと思っています。

このCOLUMNでは、商品ページだけではなかなか書ききれないことも、これから少しずつ残していこうと思っています。

服を作った理由だったり、途中で迷ったことだったり、僕自身が40代になって感じていることだったり。あまり堅苦しく考えず、ここではもう少しざっくばらんに。

よかったら、ときどき覗いてもらえたら嬉しいです。

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